中国漢方の普及と日本医療への新たな貢献を目指し

中医学と西洋医学との違い

あなただけの処方・養生のアドバイス

予防医学として

病気とは言えないけれど心身の不調から健康とも言えない状態や、本当の病気に進みつつある状態を「未病」(みびょう)と呼びます。中医学はこの未病を治療して、悩みの症状を改善するとともに、進みつつある病気の予防をします。

心身全体をみる

西洋医学の診断や検査では、病気になった臓器を局所的に診ることが多いですが、中医学では問題の臓器だけを診るのではなく、身体の全体がどうなのか?心の状態も含め、心身全体の状態を診ます。

個人に合ったお薬を処方

同じ病気や症状を訴える人でも、病気の原因や体質が異なる場合があります。中医学では、同じ病気や症状に誰でも同じ治療方法をとるのでなく、病因や体質を見極めて、個人個人にあったお薬を処方します。
そして、個人の特徴や体質はもちろん、自然界の気候の変化・住環境など外界から受ける影響も考慮した治療を行います。

中医学の特徴の補足

予防医学として

人間は、季節や住んでいる土地に適応して、その自然の恵みを受けて生活しています。しかし、季節の移り変わりでの気候の変化や環境の変化が大きく適応できないと、病気にかかりやすくなります。中医学では、人間が生活する土地の気候・風土・住環境がもたらす寒さ・暑さ・湿気・乾燥などが身体に及ぼす影響も考慮して治療を行います。

心身全体を診る

中医学では、季節・天候・地域の風土からの寒さ・暑さ・湿気・乾燥なども身体へ影響すると考えるので、人間をとりまく環境とその変化による身体への影響も考慮して治療を行います。

私たち新潟中医薬研究会は中医学の考え方のもと、地域の方々の健康づくりのお手伝いをしております。

中医学は全体のバランスを調えることを重視します。

各個人の内的環境は、外界である自然界の環境的要素などの影響を受けつつ絶えず変化しており、この状態こそが生命活動で、このバランスが崩れると疾病の原因になると考えます。このように、全体がバランスを取りながら平衡を保っている状態を整体性(せいたいせい)といいます。この考えに基づき、ある一つの現象をそれだけの問題として見るのではなく、全体のバランスから捉える考え方を整体観(せいたいかん)といいます。  中医学ではこの考えに基づき、ある1つの症状だけを治療するのではなく、全体のバランスを調えることを重視します。ですから、似たような症状や病気であっても、個人の特徴や体質はもちろん、自然界の気候変化や住環境など外界から受ける影響など、T.P.Oも考慮した治療を行うことが大切だと考えます。

中医学と西洋医学の違い